「仕事で成果を出すにはハードワークが必要」「休んでいる暇はない」
こんな考えを持っていませんか?現代社会では常に忙しく働くことが美徳とされがちですが、実はリラックスすることこそが生産性向上の鍵となります。この記事ではリラックスが単なる贅沢ではなく、高い生産性を実現するための必須要素である理由について解説します。今日からできる具体的なリラックス方法についても紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
<目次>
ストレスが続くと生産性は低下する
慢性的なストレス状態が続くと、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されます。コルチゾールは通称「ストレスホルモン」。創造的思考や複雑な問題解決に必要な前頭前皮質の機能低下につながることが、研究で明らかになっています。また集中力の持続時間も短くなり、ミスが増加する傾向も指摘されています。
慢性的なストレスは、バーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクも見逃せません。「もう少し頑張らなければ」と無理を重ねた結果、長期的な疲労感や無気力、仕事への嫌悪感などに襲われ、最終的に生産性が大幅に低下してしまうケースは珍しくありません。

リラックスが生産性を高めるって本当?
実は、リラックスして何も考えずにいるときに活性化する神経回路があることをご存じですか?それが脳のDMN(デフォルトモードネットワーク)です。
DMNの状態のとき、脳内では情報の整理や新しいアイデアの生成が行われています。GoogleやMicrosoftなどの世界的企業が社内に休息スペースを積極的に設けているのも、こうした理由から。コーヒーを飲みながらぼんやりしていたり、何も考えずにシャワーを浴びていたりする時間にもきちんと意味があるというわけです。
一方、何かに集中しているときには、DMNは活性化しません。仕事の生産性をアップさせたいなら、リラックスする時間を作り、創造力を高めることが重要です。ストレスを感じている人ほど、リラックスが必要だといえます。
短時間でできるリラックス方法を試してみよう
忙しくてもリラックスすることは可能です。職場でもできる簡単なリラックス方法を紹介します。
デスクでできる「4-7-8呼吸法」
4-7-8呼吸法は呼吸によって緊張を和らげ、心身をリラックスさせる効果が期待できる呼吸法です。ストレスを感じているときは自然と呼吸が浅くなっているので、短時間でも呼吸に意識を向けてみましょう。
(1)4秒間かけて鼻から息を吸う
(2)7秒間息を止める
(3)8秒かけて口からゆっくり息を吐き出す
(4)1~3を4回繰り返す
4-7-8呼吸法のポイントは、鼻から静かに息を吸って口から吐くこと。息が続かないときは、苦しくない程度でOKです。最初は1日4回まで、慣れてきたら8回ほど行いましょう。
脳疲労をリセット!マイクロブレイク
マイクロブレイクとは数分程度の短時間休憩のことです。マイクロブレイクをとることでストレス解消や気分転換になり、生産性向上につながります。席を立って窓の外を眺めたり、同僚とおしゃべりしたりするなど小休憩をとりましょう。
姿勢を変えてリフレッシュ
長時間同じ姿勢でいることは、身体的疲労だけでなく精神的緊張も引き起こします。会議で座りっぱなしで肩や背中がガチガチ、精神的にも疲れたという経験は誰にでもあるでしょう。1時間に一度は立ち上がり、両腕を上げて伸びをするだけでも効果が期待できます。

日常生活に取り入れたいリラックス習慣
質の高い睡眠
睡眠は効果的なリラックス方法であり、生産性に直結します。寝る1時間前にはブルーライトを避け、寝室の温度を18〜20度に保つなどの工夫をしましょう。また毎日同じ時間に起きることで体内時計が整い、日中の集中力も高まります。
適度な運動
適度な運動は心身をリラックスさせるのに効果的です。とくに有酸素運動は幸せホルモンと呼ばれるβエンドルフィンの分泌を促し、ストレス解消に貢献します。忙しい日々でも、運動を取り入れる工夫をしましょう。
自然との触れ合い
自然の中で過ごすと、ストレスホルモンのコルチゾールが低下することがわかっています。ランチタイムに近くの公園を散歩すると、午後のパフォーマンス向上につながるでしょう。花の画像を見たり鳥の声を聞いたりするだけでも、ストレスが緩和するという研究結果もあります。
リラックス習慣を継続させるためのコツ
新しい習慣を定着させるには、小さく始めることがポイントです。たとえば「毎日30分運動する」ではなく、「毎日2分間だけストレッチする」ところから始めましょう。スケジュール帳に記入して、未来の自分に後回しさせないようにすることも効果的です。
また、自分に合ったリラックス法を見つけることも重要です。人によって効果的なリラックス法は異なります。たとえば、内向的な人は一人で過ごす時間が、外向的な人は友人との交流が効果的なリラックス時間になることがあります。さまざまな方法を試し、自分に最適なリラックス法を見つけましょう。
真面目で一生懸命な人ほど「リラックスしている場合ではない」「休んでいると後れをとる」という思考に陥りがちです。しかし、これは生産性を下げる思い込み。実際に試してみると、リラックスが生産性向上に貢献していることを実感できるはずです。
リラックスは生産性への投資
リラックスは時間の無駄ではなく、より質の高いアウトプットを生み出すための投資です。適切なリラックスを取り入れることは問題解決能力や創造性を高め、生産性向上につながります。ぜひ今日からリラックス時間を取り入れてみましょう。忙しいときほど、何も考えない時間を持つことが大切です。
