ピラティスには、マットピラティスとマシンピラティスの2種類があります。初心者におすすめのピラティスはどちらでしょうか?これからピラティスをはじめる人に向けて、それぞれの特徴や初心者向けのポーズ、ピラティスに必要なものを紹介します。
ピラティスは2種類ある
ピラティスにはマットピラティスとマシンピラティスがあります。まずはそれぞれの特徴を知ることからはじめましょう。
マットピラティスの特徴
マットピラティスは、名前の通りマットの上でポーズをとるピラティスです。日本ではマットピラティスの認知度が高く、レッスンを受けられる場所が多いのが特徴です。
<メリット>
- ある程度の広さがあれば、どこでもできる
- ピラティススタジオだけでなく、スポーツジムなどでもレッスンが受けられる
- 大人数でも実施可能
<デメリット>
- グループレッスンの場合、きめ細かな指導が難しい
- 負荷を細かく調整することはできない
マットピラティスの多くはグループレッスンです。そのため、個人レッスンに比べてサポートが受けにくい側面があります。しかし、マットさえあればどこでもできるため、チャレンジしやすいのが魅力です。
なお、マットピラティスのオンラインレッスンは、初心者にはあまり向いていません。呼吸や体の使い方はオンラインでは指導が難しいからです。はじめてピラティスを行うなら、対面レッスンがおすすめです。
マシンピラティスの特徴
マシンピラティスは海外ではメジャーなピラティスです。インストラクターの指示のもと、専用器具を使ってピラティスを行います。
<メリット>
- 個人レッスンの場合が多く、細かな指導がうけられる
- 負荷を調整できるため、効果的にエクササイズができる
- 数百種類のエクササイズがある
<デメリット>
- 専用器具が必要なため、できる場所が限られる
マシンピラティスは基本的に個人レッスンで、細やかなサポートを受けられます。また、器具を調整して部分的に鍛えることも可能です。本格的に体を変えたい人や効果的にエクササイズしたい人は、マシンピラティスが向いています。
初心者におすすめなのはどちら?
ピラティス初心者には「マシンピラティス」をおすすめします。なぜなら正しい体の使い方がわからない人でも、機械を使えば効果的に鍛えられます。個人に合わせて負荷が調整できるため、怪我もしにくく安全です。部分的に鍛えることも可能なため、確実に効果を実感したいならマシンピラティスがよいでしょう。
しかし、マシンピラティスはマットピラティスほど広く普及していません。専用器具が必要なため、マシンピラティスができないスタジオもあります。
通える範囲にマットピラティスのスタジオがない・ピラティスを手軽に体験したいなら、マットピラティスの方が向いています。マットピラティスは場所を選びません。空いた時間に、レッスンで行ったポーズを自宅で復習することも可能です。
また、マシンピラティスとマットピラティスには、同じ動きをするエクササイズもあります。体の使い方を覚えたらマットピラティスに移行する・併用するのもおすすめです。
自宅でできる初心者向けのピラティス
マシンピラティスはスタジオに行かなければできませんが、マットピラティスなら今日からできます!少し体を動かしたいと感じた時、ぜひ自宅で試してみてください。ピラティスは胸式呼吸で行います。胸と背中が大きく膨らむイメージを持って、深く呼吸をしながらポーズを取りましょう。
<ペルビックカール>
ペルビックカールはピラティスの基本的なポーズで、ヒップアップやおなかの引き締めに効果的です。
(1)仰向けになり、膝を立てる。膝の間は「こぶしひとつ分」開く。手は掌を下にむけて体の横におく。
(2)息を吐きながら、背骨を1つずつ浮かせる感覚でお尻を持ち上げる
(3)肩から両膝までが一直線になるようにキープする。
(4)お尻を持ち上げたまま息を吸い、吐きながらゆっくりお尻を床につける。この時、みぞおちの方から背骨を1つずつ下げる感覚で、体を丁寧に床におろす。
(5)呼吸に合わせて5回行う。
<スパインツイストスーパイン>
姿勢やウエストラインを整えるのにおすすめのポーズです。
(1)仰向けになり、掌を上に向けて両手を大きく開く。(Tの字になる)
(2)両膝をそろえ、膝と股関節を直角に曲げる。
(3)床と脛が平行になるように持ち上げる。
(4)息を吸いながら両足を片側に倒す。この時、肩と胸が浮かないようにする。
(5)息を吐きながら3に戻る
(6)もう片側も同じように行う。左右5セットずつ行う。
最初は1回10分程度からはじめ、徐々に時間を伸ばしていきましょう。筋肉痛や疲れている時は、無理をせず休んでください。週2〜3回継続すると、早い人なら1か月ほどで変化を感じるようです。
ピラティスに必要なもの
ピラティスに必要なものは、そう多くありません。初めてピラティスに挑戦する人は、下記を参考に準備しましょう。
(1)服装は動きやすくサイズの合ったものを用意します。ヨガウェアでもOKです。吸収性・伸縮性・速乾性のある素材の服であれば、汗を大量にかいても動きにくくないためおすすめです。ゆるめの服や飾りのある服は、動きの妨げになるため避けてください。できるだけ体にぴったりした服の方が、体が正しく使えているか観察しやすいですよ。
(2)ピラティスは裸足で行うので靴は不要です。汗で足が滑る場合は、ヨガソックスなどの滑り止め付きの靴下を使うとよいでしょう。
(3)マットピラティスに使うマットは、ヨガマットでも代用可能です。ピラティスは膝や手に重心をのせる・横になって行うポーズが多いため、マットにある程度の厚みがある方が痛みを感じにくくポーズが取りやすいです。最低でも8mm、できれば10mm以上のマットをおすすめします。
あとは着替えと汗拭きタオル、水を用意すれば、ピラティスの準備はOKです!
まとめ
ピラティスには、マットピラティスとマシンピラティスの2種類があります。初心者は体の正しい使い方がわからなくても効果的に鍛えられる「マシンピラティス」がおすすめです。
しかし、マシンピラティスは専用の器具がなければ行えません。通いやすい場所にマシンピラティスのスタジオがない場合や手軽にピラティスを始めたい人は、マットピラティスの方がよいでしょう。
マットピラティスなら、自宅で思い立った時に行えます。ぜひピラティスの基本ポーズから始めてみてください。