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瞑想とヨガの関係って?瞑想ヨガの効果とやり方について解説

瞑想とヨガは深い関係にあります。瞑想とは自分の内面と静かに向き合い、心を安定させるものです。一方、ヨガはポーズを取ることで体をほぐし、呼吸で心を落ち着け、瞑想状態に入りやすくするものです。瞑想もヨガも、最終的な目標は「心を鎮めること」にあります。瞑想状態に入ることを重視するなら、瞑想ヨガを試してみましょう。瞑想とヨガの関係、瞑想ヨガの効果とやり方について解説します。



瞑想とヨガの関係

ヨガの経典には、ヨガはもともと瞑想することであったと書かれています。ヨガはエクササイズのイメージが強い人もいるかもしれませんが、実はヨガの最終目標は「心を鎮めること」にあります。

 

瞑想とは、自分の内面と静かに向き合うことです。自分の内面の動きを観察し、思考を整理します。瞑想することで心が安定すると、脳の疲労が軽減して集中力が増す・精神が安定する効果が期待できます。近年瞑想に注目が集まっているのは、瞑想の効果が仕事のパフォーマンスに良い影響を与えるからです。

 

一方、ヨガはポーズを取ることで体をほぐし、呼吸で心を落ち着け、瞑想状態に入りやすくするものです。ヨガレッスンの後、心が穏やかになったと感じた経験はありませんか?つまり、ヨガをすることは瞑想につながるのです。

  • ヨガは瞑想に入りやすくするための手段
  • ヨガは瞑想の一部

このように言われるのは、ヨガが単なるエクササイズではなく、瞑想を目的としたものであることを表しています。

 

ヨガを行う以外にも瞑想の方法はあるため、すでに瞑想を実践している人もいるでしょう。もし何度か試してもうまくできない場合は、体を動かしながら思考を整理する方が向いているかもしれません。ヨガはポーズと呼吸に集中することで、自然と瞑想状態へ入りやすくなります。瞑想の入り口として、ヨガはおすすめの方法です。

 

ちなみに、ヨガ以外の瞑想法として下記があげられます。

  • イメージ瞑想(好きなものを思い浮かべる)
  • ヴィパッサナー瞑想(今起こっていることを頭の中で実況中継する)
  • 呼吸瞑想(吸う・吐くをいつもより丁寧に行う)
  • 慈悲の瞑想(自分自身や他社の幸せを願う)
  • トラタカ瞑想(対象を凝視する)
  • マインドフルネス瞑想(今この瞬間に意識を向ける)

ヨガはある程度の広さがないとポーズが取れませんが、これらの瞑想は場所を選びません。集中できる環境であれば、自宅やスタジオ以外でも行えます。

 

また、上記の例をまとめて「瞑想ヨガ」と表現することがあります。ポーズに重点を置くエクササイズとしてのヨガではなく、瞑想状態に入るために行うヨガです。

 

ヨガと聞いてポーズを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、静かに座って呼吸に集中することも、実は「ヨガ」なのです。

瞑想ヨガの効果

瞑想ヨガは私たちの心と体にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

 

<精神の安定>

瞑想することで思考が整理・リセットされ、ネガティブな感情とうまく付き合えるようになります。思考が前向きになり、日々リラックスして過ごせるようになります。

 

<疲労回復>

瞑想中に呼吸に集中することで、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。免疫力アップや睡眠の質の向上にもつながるため、疲れにくくなります。

 

<集中力アップ>

瞑想で自分の意識に集中することで、日常生活においても集中力がアップします。思考がクリアになるため、物事を効率的に進められるようになり、決断力も向上します。

 

瞑想ヨガは、私たちの生活や仕事に良い変化をもたらすものです。1日5分から瞑想ヨガをはじめてみませんか?

瞑想ヨガのやり方

瞑想ヨガは集中できる環境で行うのがポイントです。

  • 音の出る機器はミュートにする
  • 着心地が楽な衣服で行う
  • アロマやお香で部屋をリラックスできる香りで満たす

また、音楽をかけた方が集中できるなら、BGMを流してもOKです。この状態で、先述した「瞑想ヨガ」を行いましょう。

 

瞑想ヨガをするときは椅子に座って行っても問題ありませんが、しっかりと呼吸ができる体勢をとれる座位がおすすめです。おすすめの座位ポーズ「安楽座(スカーサナ)」を紹介します。

 

<安楽座(スカーサナ)>

胡坐に似ているポーズで、姿勢を整えて心を落ち着ける効果が期待できます。

 

(1)足を前に伸ばし、すねを交差させる

(2)両膝を曲げて、それぞれの足を反対側の膝の下に入れる

(3)坐骨に左右均等に体重をかけ、頭から坐骨がまっすぐになるように背筋を伸ばす

(4)胸を開き、手の平を天井に向けて膝の上におく

(5)5呼吸ほどしたら、足を入れ替える

 

股関節がつらい時は、お尻の下にタオルを置いて高さを出すと座りやすくなります。膝を無理して床に近づける必要はありません。

 

瞑想ヨガを行う時間は、30分が目標です。最初は無理をせず1回5分を1日2回からはじめてみましょう。

 

注意点として、食後すぐや体調の悪いときは避けるようにします。また、大きなトラウマや精神疾患のある人は瞑想ヨガが逆効果になる場合もあるため、医師に相談してください。

 

まとめ

ヨガはポーズを取って体をほぐし、呼吸で心を落ち着け、瞑想状態に入りやすくするものです。瞑想することで心が安定すると、脳の疲労が軽減して集中力が増す・精神が安定する効果が期待できます。ぜひ1日5分から瞑想ヨガを始めてみましょう。